エアコンからの水漏れ その1

エアコンからの水漏れ

厳しい暑さが続き、エアコンの稼働率が高くなると、エアコンからの水漏れが増えます。考えられる原因はひとつではなく、いくつもあります。当店が最近扱ったエアコンクリーニングの事例をもとに、その原因をいくつか挙げていきます。

よくある水漏れの原因

こちらは8月にクリーニングしたダイキンお掃除機能付き2022年製です。

水漏れしたのでメーカー修理を依頼したところ、熱交換器が汚れているのでクリーニングしたほうがいいと言われて、当店を探し出してくださいました。

水漏れのよくある原因

分解するとこんな感じでした。まずは熱交換器です。

寄ってみます。

かなりホコリや汚れが付着していることがわかります。こうしたホコリや汚れが大量に付着するとどうなるかというと、本来、ドレンパンに落ちるはずの水滴がこうしたホコリや汚れを伝ってドレンパン以外のところに落ちていく、ということが起きます。これが水漏れのひとつの原因となります。

ちなみにクリーニング後はこうなります。

ドレンパンもご覧ください。

左下に寄ってみます。

ピンクのスライム状のものが見えます。エアコンは部屋の空気を吸います。人間が生活している以上、部屋の空気には雑菌が含まれています。それで、冷房の時にドレンパンに溜まる水は雑菌によってスライム状になります。流れにくくなるのです。おまけにドレンホースは径が小さいため、大量のスライムが流れ込むと詰まりやすくなります。ドレンホースが詰まると、溜まった水がドレンパンから溢れます。これが水漏れの原因となります。

水漏れの改善策

ではエアコンから水漏れしたらどうしたらよいのでしょうか。

冒頭で述べたとおり、エアコンの水漏れの原因はいくつもあり、見た目だけで原因を特定するのは難しいです。実際、メーカーに修理依頼すると、「まずはクリーニングしてもらってください」と言われることが多いです。汚れが原因となっていることが多々あり、クリーニングで解決することがよくあるからです。逆に言うと、クリーニングでも解決しないのであれば、本体そのものか設置状況に原因があるということになります。その点については続く記事で書きたいと思います。

ですので、エアコンクリーニング業者の当店が言うのもなんですが、まずできることはエアコンクリーニングを依頼する、ということになります。

それでも、何かユーザーにできることはないか、と尋ねられます。

ひとつできることがあります。サクションポンプ(ドレンつまり取りポンプ)でドレンホースの先から吸引することです。上述のスライムがドレンホースに詰まっていることが原因でしたら、スライムが出てきて、詰まりが解消するはずです。ただし、これは一時的な対処法ですので、やはりのちほどエアコンクリーニングを依頼するのが賢明と言えます。

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