日立製洗濯機ビートウォッシュ BW-DX120Cの分解クリーニング

はじめにお読みください: メーカーはユーザーが自分で分解することに対して警告を発しています。この記事はユーザーが自分で分解することを推奨するものではありません。また、ユーザーが自分で分解するとしても、当店はそのことに対して一切責任を負うものではありません。

町田市にて、日立製洗濯機ビートウォッシュ BW-DX120C を分解クリーニングしました。2018年11月発売のまだ新しい機種です。12kgで重いです。乾燥機能付きです。なにより、構造がこれまでと大きく違います。外見からもそれがわかります。

これまでのたて型洗濯機は、一番手前に操作パネルがありました。しかしこちらは上蓋に操作パネルが付いています。中の構造もこれまでとは違いますし、分解の仕方も違います。記録として残すために、分解の過程を追っていきたいと思います。

まず、機体下にアンダートレイがあります。それを引き抜きます。

それから分解に入ります。これまでのたて型洗濯機は、まず上蓋を含む機体の上部分を外しますが、こちらはその前に、機体の前部分を外さなければなりません。これまでのものでは外す必要がないというか、外れなかった部分です。

一番下にネジがあります。外すとこんな感じです。

これまでの洗濯機の裏側みたいですが、これが正面です。

それから、上蓋を含む機体の上部分を外します。そのためには機体の向こうの端のネジ

乾燥フィルター入れの上のネジ(ビートウォッシュ乾燥機能付きの定番)

洗剤・柔軟剤自動投入ユニットの右(画像ではすでにネジが抜いてあります)

同ユニットの左のネジ

上記のネジを外します。それから忘れてはならないのが、右手前を上から下へ降りてきているコード類のコネクタをすべて抜くことです。

ビニール袋で包んで保護してあります。これらのコネクタをすべて外さないと機体の上部分は取り外せません。

それでは機体の上部分を外します。が、手前の洗剤・柔軟剤自動投入ユニットと、左手前の洗剤・柔軟剤手動投入ユニットに爪がいっぱい付いていて、外すのが大変です。こんな感じです。

これらの爪を1個1個外してあげれば、ようやく上部分が外れます。こうなります。

脱水槽を引き抜くためには、内蓋を外さなければなりません。これがなかなか大変です。まず、内蓋につながっているホースを外します。7本くらいあります。内蓋をとめているネジも外します。でもそれだけでは内蓋は外れません。後ろに乗っかっているこれらのユニットを外さなければなりません。一見しただけでは何がどうなっているのかさっぱりわかりません。

しかし実際は、乾燥フィルター入れとその他というふたつのブロックに分かれています。その他のブロックをまず外し、それから乾燥フィルター入れを外してあげれば、内蓋が外れます。実際は、この二つのブロックを外してからのほうが、外しやすいホースや内蓋のネジがあります。

まずその他のブロックです。

このユニットのまわりをかこっている黒いフレームをとめている短いネジ3本くらい、中央に写っている乾燥用ファンのまわりをとめている長いネジ6本くらいを外すと、乾燥フィルター入れを残して後の部分が外れてきます。

こんな感じになります。左下に外したユニットが写っています。このユニットの右手前にすべてのコードのコネクタがまとめて袋(!)に入っています。その中のひとつがこの乾燥フィルター入れにつながっていますので、それを外します。それから乾燥フィルター入れを外します。

これでようやく内蓋を外すことができました。次はいよいよ脱水槽です。

ところが、脱水槽を固定しているナットが通常の38mmではありません。12kgの大容量だからみたいです。44mmで、しかもナットを固定しているネジが長くて、ソケットの中央部分にあたってしまいます。

そこで特注の延長ソケットを使いました。洗濯機分解の師匠が作ったものです。

延長部分の中央がくりぬいてあり、ナットを固定しているネジと干渉しないようになっています。

こうしてようやく脱水槽を抜くことができました。

続いてアフターです。

きれいになりました。それから逆の手順で復元していきます。そして洗濯と乾燥を試運転、問題ないことを確認してお引き渡しです。

これまでと比べて分解にものすごい時間と手間がかかりました。また、外す部品も多いため、スペースもかなり必要です。良い勉強になりました。

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