バスルーム 石鹸カスか水垢か分からない汚れ
複合汚れ、とでも言うのでしょうか。お風呂の掃除が非常に困難な理由に、石鹸による汚れと皮脂による汚れ、そしてカルシウムやシリカのスケール(水垢)の汚れなどが混在していることがあります。家庭用洗剤でそれらすべてに対応し、なおかつどんな手ごわい汚れでも落とせるものはまずないと思います。これが一般のご家庭で浴室クリーニングを諦めさせる主な原因だと思います。
こんな感じで、そもそも汚れているのかよく分からないという状態です。こちらのお宅でも、お掃除は頑張っていらっしゃったのです。カビなどは見えるところにはありませんでした。市販のカビ取りは強いので、カビを何とか抑え込んでいるお宅は結構あります。でもこれは…正体不明!
アングルが違いますが同じ床のアフターです。タイルに質感の違いがそれぞれある(デコボコとツヤツヤ)のが見えてきました。石鹸カスと水垢に効く成分は真逆なので、それぞれを時間差で分解していきます。同時に落とそうとするといわゆる「中和」されてしまい全くどちらにも効果がなくなってしまうでしょう。なのでお風呂のクリーニングは時間がかかってしまいます。
そして、石鹸ですが、肌のためにはとても優しいのですが、石鹸の残留分を落とそうとすると、かなり強い洗剤でも難しい場合があります。時間が経てば経つほどそうなります。その洗剤分はとても肌に優しいものではありません。お掃除を楽にするためには弱酸性のボディシャンプーがお勧めですが、肌にはちょっと刺激が強い場合がありますね。石鹸はできる限り使用した後浴室から持ち出して管理するといいと思います。そう、温泉に行ったときみたいにカゴに入れて持ち歩いて、しまう時は乾かしてから洗面ユニットで保管するのもいいですね。知り合いで家族全員、お風呂にシャンプー類は一切置きっぱなしにしないお宅があります。そこまで徹底できたらすごいですね。