ダイキン製エアコンS36ZTESの壁掛けオーバーホール(エアコンから小虫が出てくる問題を解決する)
最初に、下記のお問い合わせをいただきました。
「先日、使い始めて1年半程のダイキンのエアコンから黒い小さい虫(チャタテムシ?)が出るようになり、他の業者の方に分解洗浄と室外機の洗浄をお願いしました。洗浄後、目に見えるカビは取り除かれましたが、エアコンを起動すると今もまだ20匹ほどの生きた虫が出てきます。また、温風を出すとカビ臭さも残ったままの状況です。」
虫が侵入する経路はいくつかありますが、簡単な分解クリーニングではそれを特定するのは難しいでしょう。また、簡単な分解クリーニングでは内部の虫を一掃することもできません。現状を実際に見なければわかりませんが、壁掛けオーバーホールをすれば、原因も対策も見えてくることでしょう。ということで昨年12月に東京都練馬区に伺いました。

吹き出し口がラップで覆われています。前回のクリーニングが終わったその日から、また虫が落ちてきたので、すぐに吹き出し口をふさいだそうです。ですので、前回のクリーニングをしてから1回も運転していません。では中はどうなっているのでしょうか。

ドレンパンとファンが外れました。虫の死体がいっぱいあります。しかし生きている虫はいません。前回のクリーニングまでは、生きている虫がぽとぽと落ちてきたそうです。想像するとかなり怖いですね。ふと上を見上げてみると…

熱交換器です。表側はきれいなのですが、裏側を除くと…

カビと虫の死骸がいっぱい貼りついていました。これはくさいわけです。前回のエアコンクリーニングでファンを洗ったときに、ファンに付いていたカビと虫の死骸が熱交換器の裏に飛び散ったと思われます。ファンがエアコン本体に入ったままで高圧洗浄機の水流をあてるとこのようなことが起きます。もちろん水流の当て方があり、正しい仕方で水流をあてればこのようなことは起きません。アフターです。


熱交換器を洗った汚水です。くどいようですが、前回のクリーニングから1回も運転していなくてこれです。くさいわけです。
ドレンパンとファンも洗いました。

虫の侵入経路もわかりました。配管を通す壁の穴があるのですが、通常はそこにスリーブと呼ばれる筒を通してから配管を通します。そうしないと虫が壁の中を通って穴からエアコン内部に侵入してしまうのですが、こちらは壁がコンクリ一枚なので、壁の中に虫が通れる空間はありません。また、配管と壁の穴の間から侵入することもあるのですが、パテでしっかり埋めてあるので、それもあり得ません。そうするとドレンホースの中を通って侵入したことになります。外を見てみると、ドレンホースの先がベランダの床に接していました。ドレンホースの先が床に接しているとそこから虫が侵入します。しかしネットが被せてありました。お客様によるとドレンホースの先が接していたところが水たまりになっていたそうです。そこで湧いた小虫がドレンホースを通って中に侵入したようです。前回のクリーニングの際にドレンホースの先にネットを被せたそうなので、前回のクリーニング以降に侵入した虫はおらず、侵入した虫はすべて中で死んでいた、ということになります。ですから、今回のクリーニングですべての虫の死骸を除去しましたので、もう虫が出ることは(生きているものも死骸も)ないでしょう。これからは虫のことを心配しないで、安心してお使いいただけます。
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