エアコンを毎日19°cで運転し続けると、どうなる?

自分で実験した訳ではありません。お客様のお宅で、結果的にその答えを見ることになりました。

エアコンの外観はこちらです。日立製Xシリーズ、お掃除機能付きです。

マンションのリビング設置のこのエアコンは、廊下などあちこちにサーキュレーターを置いて、その冷気を一番奥の部屋まで送ろうとしています。そのため、設定温度は19°cで毎日運転しています。

その結果は?

エアコン下部から水が垂れてきました。しかもあちこちから、かなりの量です。お伺いした時には下に4つくらい洗面器を置いて水を受けていました。

こちらのエアコンは2ヶ月前に当店が壁掛け完全分解クリーニングを施工しています。ドレンホースにも高圧洗浄をかけています。それでも2ヶ月しか保ちませんでした。要因のひとつは「毎日19°cで運転」にあります。

2ヶ月前にクリーニングした時に、もうすでに下部化粧カバーの中にそこそこの量の水が溜まっていました。冷房を使い始めて1ヶ月くらいです。ですので、同じ使い方をしていれば遠からず水が垂れてきます、とお伝えしていました。予告通りとなりました。

水漏れの要因は?

さて、では水漏れのもうひとつの要因、直接的な原因についてです。

ドレンパンには水がなみなみと溜まっていました。とりあえずウエスで吸い取ってドレンパンを外しましたが、後でウエスを絞ってみると、大量のスライムがあったことがわかりました。

ドレンホースも高圧洗浄します。ドレンホースから排出されたものがこちらです。

ピンクのスライムが浮いているのがお分かりいただけるでしょうか。ドレンホースの中がスライムで完全に詰まっていました。

冷房時にはドレンパンに、熱交換器から水が滴り落ち、水が溜まります。エアコンは室内の空気を吸い込みますので、人間が生活しているために生じる空気中の雑菌を吸い込みます。その雑菌と水がスライム状になり、ドレンパンに溜まります。ドレンパンは、実は斜めになるよう設置されていて、ドレンホースとの接続口に向かって、水とスライムが流れていきます。重力任せで緩い勾配を下っていくわけです。当然スライムがどんどん流れ込んでいきます。ドレンホースとの接続口は非常に細いです。ゆっくりとそこに流れ込むスライムが、口を徐々に塞いでいきます。

それだけではありません。冷媒の通る管やドレンホースが通る配管カバーが左に引っ張ってあります。

マンションは梁が邪魔をして、それを避けて配管を平行に引っ張ってある場合が多いのですが、これが問題です。平行なのは大した長さではありませんが、スライムは流れずにこの中でどんどん溜まっていきます。ドレンホースから流れなくなった水がドレンパンから溢れて、エアコンの下へ滴り落ちていくわけです。

こちらのお宅のように19°cで運転していなくても、外がものすごい暑さのためにエアコン内部の結露がひどい場合には、同じ原理で水漏れが起こります。水漏れにはいろいろな要因が絡んでいますので、一概にこれが原因と決めつけることはできません。今回は「19°cで毎日運転」と「ドレンホースが平行に引っ張ってある」という2点に絞ることができます。

「ドレンホースが平行に引っ張ってある」というのは現状ではどうすることもできないので、「19°cで毎日運転」の方をなんとかできないか、例えば奥の部屋にエアコンを新しく設置するというのはどうか、と提案させていただきました。それはどうやらだめみたいで、別の方法をお客様が申し出られました。それはなんと!「2ヶ月後のエアコンクリーニングを予約します!」でした!

家の中のことでお困りのことがございましたら、遠慮なくご相談ください。ご相談はこちらからお待ちしております!※必ずしも予約しなければならない、というわけではないので、お気軽にお声掛けください。

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